実験室の床はなぜ「長尺シート」が多いのか
2026/03/04
皆さん、こんばんは!ご機嫌はいかがでしょうか。
今日はお昼めちゃくちゃ暖かったですね~。完全に春の陽気を感じる一日でした。
ここ数日寒さがあった中でのこの暖かさなので寒暖差でやられてしまうことがないようにしっかり体調管理を怠ることなく、ベストな状態で仕事をしていきましょうね!
それでは早速本題に入ります!
研究施設の床を見ると、多くの実験室で長尺シート(ビニル床シート)が採用されています。
一方で、工場やクリーンルームでは塗床(エポキシ・ウレタンなど)が使われることも多く、ラボ設計に慣れていない人は「なぜ塗床じゃないのか?」と疑問に思うことがあるかと思います。
実験室の床材は見た目以上に重要で、安全性・メンテナンス性・薬品耐性など多くの条件を満たす必要があります。
ここでは、長尺シートと塗床を比較しながら、なぜラボで長尺シートが多いのかを解説します。
長尺シートとは何か
長尺シートとは、塩ビ(PVC)で作られたシート状の床材で、ロール状の材料を現場で敷き込み、溶接や接着で仕上げる床材です。
特徴は以下の通りです。
継ぎ目を溶接してほぼシームレスに施工できる
表面が比較的柔らかく歩行性が良い
張り替えが可能
耐薬品性のラインナップが豊富
病院、製薬工場、研究施設など、清潔性が求められる施設で広く使われています。
塗床とは何か
塗床は、コンクリートの床に樹脂を塗り重ねて仕上げる床です。
代表的なものは以下です。
エポキシ樹脂床
ウレタン樹脂床
工場やクリーンルームでは非常に一般的で、次のような特徴があります。
完全にシームレスな仕上がり
高い耐摩耗性
重機や台車に強い
大面積施工に向く
見た目だけ見ると「塗床の方が強そう」に感じる人も多いかもしれません。
なぜ実験室では長尺シートが多いのか
実験室で長尺シートが採用される理由は、主に次の3つです。
① 補修・更新がしやすい
ラボでは薬品のこぼれや設備工事などで、床が傷むことがよくあります。
【塗床の場合】
剥がすのが大変
大きな面積を再施工する必要がある
【長尺シートの場合】
部分張替えが可能
補修工事が比較的簡単
長期運用を考えると、メンテナンス性の差は大きいです。
② 歩行性と作業性
研究者は長時間立って作業することが多く、床の硬さは作業性に影響します。
【塗床】
非常に硬い
足腰への負担が大きい
【長尺シート】
わずかな弾性がある
作業疲労が軽減される
そのため、研究施設では長尺シートの方が好まれる傾向があります。
③ 薬品対応のバランス
実験室では
有機溶剤
酸
アルカリ
など、様々な薬品が使われます。
塗床は耐薬品性が高いものもありますが、
薬品の種類によって劣化するケースもあります。
一方で長尺シートは
耐薬グレードの製品が豊富
研究施設向け仕様が確立されている
という背景があります。
そのため、研究施設では実績ベースで長尺シートが選ばれやすいのです。
ただし、塗床が適しているケースもある
もちろん、塗床が悪いわけではありません。
次のような用途では塗床が採用されることもあります。
重機を使う研究施設
製造系ラボ
GMP施設
クリーンルーム
つまり床材は
「どのラボか」によって変わるということです。
実験室の床材は意外と設計ミスが多い
実際のラボ設計では、床材選定で次のような問題が起こることがあります。
薬品で床が変色する
床が膨れる
台車で破損する
補修ができない
床は建物完成後に変更するのが難しいため、
初期設計の段階で用途に合った床材を選ぶことが非常に重要です。
ラボ設計・設備計画は専門家に相談を
実験室の床材は、単なる内装材料ではありません。
薬品
排気設備
実験機器
動線
清浄度
など、研究施設特有の条件と密接に関係しています。
Lab Solutionでは、
ラボ設計
設備計画
実験室移転
排気設備設計
実験台・ドラフト導入
まで、研究施設に特化した支援を行っています。
研究施設の設計や移転でお困りの際は、
Lab Solutionまでお気軽にご相談ください。
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