排気ファンの選定ミスで起こるトラブル事例 ― 風量だけで選ぶと必ず失敗する理由 ―
2026/03/27
皆さん、こんばんは!ご機嫌はいかがでしょうか。
もう東京では桜が開花しましたね🌸
いや~桜は儚くも美しいですよね。この感性をもてたことが幸せですね。
今日はこの辺にして、早速本題に入りたいと思います!
はじめに
排気ファンの選定は、ラボ設計において非常に重要な工程です。
しかし実際の現場では、
「とりあえず風量が合っていればOK」
「カタログスペック通りに選定」
といった安易な判断が多く見られます。
その結果、
ドラフトチャンバーが機能しない
臭気や有害ガスが漏れる
騒音・振動トラブル
設備のやり直し
といった問題が頻発しています。
本記事では、排気ファン選定ミスによって実際に起こるトラブル事例と、その原因・対策を分かりやすく解説します。
排気ファン選定で最も多い勘違い
まず押さえておくべきポイントはこれです。
排気ファンは「風量」だけでは決まらない。
正しくは以下の2要素で決まります。
風量(㎥/h)
静圧(Pa)
このバランスを無視した選定は、ほぼ確実に失敗します。
トラブル事例①
風量は足りているのに吸わない
■ 症状
ドラフトチャンバーの前面風速が出ない
煙やガスが室内に漏れる
■ 原因
静圧不足(圧力損失の未考慮)
以下のような条件があると、圧力損失は大きくなります。
ダクトが長い
曲がり(エルボ)が多い
スクラバーやフィルターがある
これらを考慮せずにファンを選ぶと、
実際の現場では風量が確保できません。
トラブル事例②
騒音・振動が大きい
■ 症状
ダクトから異音がする
建物や機器が振動する
作業環境が悪化する
■ 原因
過剰な風量・静圧設定
「余裕を見て大きめ」を選ぶと、
ダクト内風速が過大になる
空気の乱流が発生する
結果として、騒音・振動トラブルに繋がります。
トラブル事例③
フィルターやスクラバーが機能しない
■ 症状
臭気が除去されない
排ガス処理性能が出ない
■ 原因
機器による圧力損失を見込んでいない
スクラバーや活性炭フィルターは、
それ自体が大きな抵抗になります。
これを考慮せずに選定すると、
流量低下
処理性能の低下
が発生します。
トラブル事例④
複数ドラフトで吸い込みに差が出る
■ 症状
よく吸うドラフトと吸わないドラフトがある
室圧が安定しない
■ 原因
排気系統のバランス設計不足
複数のドラフトを同一系統に接続する場合、
ダクト径
分岐位置
抵抗バランス
を適切に設計しないと、
空気は抵抗の少ない側に偏ります。
トラブル事例⑤
将来増設できない
■ 症状
新しいドラフトを追加できない
ファン能力が不足する
■ 原因
初期設計で余裕を見ていない
最小構成で設計すると、
風量・静圧ともに余裕なし
系統全体が限界状態
となり、後からの増設が不可能になります。
排気ファン選定で絶対に外せない3つのポイント
① 圧力損失を必ず算出する
ダクト長さ
エルボ数
フィルター・スクラバー
これらをすべて加味して、必要静圧を決定します。
② 使用条件を明確にする
ドラフト台数
同時使用率
将来の増設計画
これを曖昧にすると、確実に設計ミスになります。
③ 系統全体で設計する
排気ファン単体ではなく、
ダクト
排気処理装置
建物条件
を含めた「システム」として考えることが重要です。
よくある失敗パターンまとめ
風量だけで選定している
カタログ値をそのまま採用している
圧力損失を計算していない
後付け機器を想定していない
将来計画を考慮していない
まとめ
排気ファンの選定ミスは、
安全性の低下
法規対応の不備
追加工事によるコスト増
に直結します。
そしてその多くは、設計段階で防げる問題です。
Lab Solutionなら
Lab Solutionでは、
ドラフト・排気・空調を一体で設計
圧力損失を含めた適正なファン選定
将来増設まで見据えた設計提案
を行っています。
「設計通りにちゃんと使えるラボ」を作ることが重要です。
排気設備で不安がある場合は、ぜひご相談ください。
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株式会社Lab Solution
住所 : 千葉県八千代市萱田町991番地
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